化粧品販売は誰でも作れる?必要な免許やOEM製品について徹底解説

公開日:2025/12/15
化粧品OEM

化粧品を製造し、市場で販売するためには、薬機法に基づいた国からの厳格な許可が必要です。そのため、参入障壁が高いと感じて諦めてしまう方も少なくありません。しかし、OEMという仕組みを活用すれば、資格を持たない個人や異業種からでもスムーズに参入が可能です。この記事では、本来必要となる許可の種類から、免許なしで販売できる理由、そして成功への第一歩となるOEMメーカーの選び方までを詳しく解説します。

化粧品販売に必要な「2つの許可」

化粧品ビジネスを単独ですべて完結させようとする場合、法律に基づいた許可取得が必要です。ここでは、本来であればどのような許可が必要になるのか、その役割と責任について解説します。

市場に責任を持つ「化粧品製造販売業許可」

「化粧品製造販売業許可」は、製造した化粧品を市場へ流通させ、消費者へ販売するために欠かせないものです。自社ブランドの名前で製品を世に出す場合、この許可を持つ事業者が製品の品質や安全管理に対する最終的な責任を負います。

具体的には、品質管理基準(GQP)や製造販売後安全管理基準(GVP)といった厳しい基準をクリアする体制を構築しなければなりません。製品に不具合があった場合の回収対応や、消費者からの問い合わせ対応もこの許可を持つ事業者の責務です。

単に商品を売るだけでなく、市場に出した製品に対して継続的に責任を持つための「信頼の証」とも言えるでしょう。この許可がない限り、自社の名前を製造販売元としてパッケージに記載できません。

商品を作るための「化粧品製造業許可」

「化粧品製造業許可」は、実際に化粧品の中身を作ったり、容器に詰めたりする工程を実施するために必要な許可です。この許可は、あくまで「製造」行為に対するものであり、これだけでは完成した製品を市場で販売できません。

注意すべき点は、原料を混ぜ合わせる行為だけでなく、完成品を容器に充填したり、ラベルを貼ったり、箱詰めしたりする包装・表示作業も「製造工程」に含まれることです。たとえ海外から輸入した製品であっても、国内でラベルを貼り替える作業が発生すれば、許可が必要になります。

工場などの設備要件も厳しく定められており、衛生管理や構造設備が基準を満たしていることが取得の条件です。自社で工場を持ち、物理的にモノ作りを進める場合に必須のライセンスです。

OEMなら免許なしでも化粧品販売ができる理由

前述のように、化粧品ビジネスには高いハードルが存在しますが、OEMを利用すれば免許を持たなくても販売が可能です。なぜそれが可能なのか、その仕組みを紐解いていきましょう。

OEMメーカーが製造・販売元の責任を代行する仕組みがあるから

OEM(Original Equipment Manufacturing)とは、他社ブランドの製品を製造するメーカーのことです。OEMメーカーに製造を委託する場合、すでにメーカー側が「化粧品製造販売業許可」と「化粧品製造業許可」の両方を取得しています。

この仕組みにおける最大のメリットは、OEMメーカーが法律上の「製造販売元」となり、薬機法に基づく品質保証や安全管理の責任を代行してくれる点です。商品のパッケージ裏面にある表示を見ると、製造販売元にはOEMメーカーの名称が記載され、発売元として依頼主が記載されます。

この仕組みにより、依頼主は許可を持っていなくても、合法的にオリジナル化粧品を世に送り出すことが可能です。法的なリスク管理を専門家に任せられる点は、新規参入者にとって大きな安心材料と言えるでしょう。

依頼主(発注者)が担当するのは企画と販売のみだから

OEMを活用することで、依頼主は専門的な製造設備や複雑な許認可申請の手間から解放されます。その結果、リソースを「どのような商品を作るか(企画)」と「どうやって売るか(販売)」の2点に集中できるでしょう。

具体的には、ブランドのコンセプト作り、ターゲット層の選定、パッケージデザインのディレクション、そしてECサイトの構築やSNS運用などのマーケティング活動が主な業務です。製造のプロであるOEMメーカーとタッグを組むことで、それぞれの得意分野を活かしたビジネス展開が可能です。

専門知識が必要な処方開発や品質検査はメーカーが担当するため、依頼主は消費者のニーズを捉えた商品企画や販促活動に全力を注げるでしょう。これが、知識ゼロからでも化粧品ビジネスをスタートできる理由です。

化粧品OEMを利用して商品を製造する流れ

実際にOEMメーカーへ依頼してから商品が完成するまでには、いくつかのステップがあります。スムーズな商品化を実現するために、大まかな流れを把握しておきましょう。

コンセプトの立案とターゲットの選定

商品開発の第一歩は、明確なコンセプトの策定です。「誰の、どんな悩みを解決する商品なのか」を具体的にイメージしましょう。ターゲット層(年齢、性別、肌質など)や、商品の価格帯、販売チャネル(オンライン、店舗、サロン専売など)を詳細に設定します。

この段階での設計が曖昧だと、後の工程でブレが生じやすくなり、完成度が下がってしまう懸念があります。作りたい商品のイメージ(使用感、香り、成分のこだわりなど)を可能な限り言語化し、OEMメーカーに伝えられるよう準備を整えておくことが成功への近道です。

競合他社の製品をリサーチし、自社だけの強みや差別化ポイントを見つけておくことも、売れる商品を作るためには欠かせないプロセスと言えるでしょう。

試作品の開発と処方・容器の決定

コンセプトが決まったら、OEMメーカーに試作品(サンプル)の開発を依頼します。メーカーは要望をもとに成分を選定し、処方を組みます。届いた試作品を実際に使用し、テクスチャー、香り、肌へのなじみ方などを入念にチェックしてください。

納得がいかない場合は改良を依頼し、理想の使用感になるまで試作を繰り返します。これと並行して、容器や化粧箱のデザインも決定していきます。容器は見た目の美しさだけでなく、中身との相性や使いやすさも考慮すべき点です。

ポンプ式、チューブ式、ジャータイプなど、中身の粘度や使用シーンに合わせた最適な形状を選定しましょう。処方と容器が決まることで、製品の仕様が固まり、正確な原価計算が可能です。

見積もりの確認と契約の締結

仕様が確定した段階で、OEMメーカーから最終的な見積もりが提出されます。この見積もりには、中身のバルク代、容器代、包装資材費、加工賃などが含まれています。提示された金額が想定した予算内に収まっているか、ロット数(製造個数)などの条件が合致しているかを慎重に確認しましょう。

内容に合意できたら、正式に契約を結びます。取引の基本事項を定めた「取引基本契約書」や、情報の取り扱いに関する「秘密保持契約書(NDA)」などを取り交わすのが一般的です。

特に知的財産権の帰属や、万が一トラブルが起きた際の責任の所在などは、後のトラブルを防ぐためにも契約段階でしっかりと確認しておきましょう。不明点は遠慮せずに質問し、双方が納得した状態で進めることが大切です。

製造・品質検査と納品

契約が完了すると、いよいよ工場での製造がスタートします。原料の調合(バルク製造)、容器への充填、ラベル貼り、化粧箱への梱包といった一連の工程が、厳格な管理体制のもとで進められます。

すべての検査に合格した製品は、指定された倉庫や納品先へと出荷され、問題なく納品されれば販売開始です。在庫管理や配送の手配もあらかじめ計画しておくと、販売開始後の動きがスムーズになるでしょう。

まとめ:OEMを活用すれば誰でも化粧品ビジネスに挑戦できる

化粧品販売は、かつては大手企業や専門的な設備を持つ会社だけの領域でしたが、OEMを活用することで、誰でもアイデア一つで参入できるビジネスへと変化しました。複雑な許可取得や製造設備への投資が不要になることで、リスクを最小限に抑えながら、自分の理想とするブランド作りが可能です。もちろん、成功のためには信頼できるパートナー選びが欠かせません。この記事で解説したポイントを参考に、あなたの想いをカタチにしてくれる最適なOEMメーカーを見つけ、化粧品ビジネスへの一歩を踏み出してみてください。

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