CICAを訴求したコスメは、韓国コスメの枠を超えて日本でも広く知られる存在となりました。しかし「そもそもCICAとは何か」を正確に説明できる方は多くありません。本記事ではCICAの特徴や期待される効果、コスメとして売れる理由まで徹底解説します。
自社ブランドでCICAコスメの開発を検討している企業様は、ぜひOEM製造の参考にしてください。
CONTENTS
CICAとは?特徴をわかりやすく解説
「CICAって聞いたことはあるけれど、結局何なのか説明できない」「配合されている成分を具体的に知りたい」「取引先やOEM先との商談で、知識不足だと思われたくない」こうした思いを抱える方も多いのではないでしょうか。
ここでは、CICAはツボクサ由来成分の総称であり単一成分名ではないこと、CICAに含まれる代表的な4つの成分、そしてCICAが敏感肌、ゆらぎ肌向けコスメで注目される理由を順に解説します。まずは基礎知識を押さえておきましょう。
CICAはツボクサ由来成分の総称
CICAとは、ツボクサ(学名:Centella Asiatica)由来の化粧品原料や、それを配合した製品全般を指す通称です。「CICA =ツボクサエキス」と単純に覚えられがちですが、CICAは特定の単一成分を指す正式な化粧品表示名称ではありません。
厳密には単一の化粧品成分名ではなく、ツボクサ由来成分をまとめて指す通称、カテゴリー名である点に注意が必要です。
化粧品の成分表示上は「ツボクサエキス」「ツボクサ葉エキス」といった表示名になることが一般的で、由来は「cicatrix(傷跡)」や学名の頭文字、末尾など諸説あり「タイガーハーブ」という別名も持ちます。
この総称としての理解が、OEM先との処方や表示名の認識合わせにおいて第一歩になります。
CICAに含まれる代表的な4つの成分
CICA(ツボクサエキス)には、マデカッソシド、アジアチコシド、アジア酸、マデカッソ酸などのトリテルペン類が含まれています。
ツボクサにはこの4成分のほか、トリテルペノイドをはじめ多数の成分が含まれることもレビューされています。
このうち3成分のマデカッソ酸、アジア酸、アシアチコシドに絞った「TECA」という原料もあり、水に溶けにくい性質があるため、乳液やクリームなどの処方で検討されるケースがあります。
原料ごとの特性を理解しておくことで、OEM会社との処方相談もより具体的に進められます。
CICAが敏感肌・ゆらぎ肌向けコスメで注目される理由
CICAは肌をすこやかに保つ働きが期待され、揺らぎやすい肌質の方に選ばれやすい成分です。肌をすこやかに保つ目的で配合されることが多く、敏感肌やゆらぎ肌を意識した商品との親和性が高いことも、支持される理由のひとつです。
敏感肌向けブランドや、ゆらぎ肌ケアラインでの採用が増えています。ターゲットとする肌悩みを絞った処方設計に活かせる視点です。
CICA(シカ)に期待される美容効果5選
「CICAに具体的にどんな効果があるのか把握していない」「訴求ポイントとして何を打ち出せるか知りたい」「根拠のない効果を謳って薬機法違反にならないか不安」このような悩みを持つ方に向けて、CICAに関連して研究されている作用を5つ紹介します。
肌荒れを防ぎ肌を整える、肌のうるおい・バリア機能をサポート、メラニンの生成抑制に関するアプローチ、抗酸化作用によるエイジングケア的アプローチ、コラーゲン産生との関連の5つから訴求文言を検討する際の参考にしてください。
肌荒れを防ぎ肌を整える
ツボクサ由来成分については、肌をすこやかに保つ働きに関連する研究が行われています。そのため、CICAは肌荒れを防ぐことを目的とした化粧品や、敏感肌・ゆらぎ肌を意識したスキンケア製品に採用されています。
商品開発では「肌を整える」「肌荒れを防ぐ」といった化粧品で認められる表現を軸に訴求を設計するとよいでしょう。
肌のうるおい・バリア機能をサポート
うるおいを保持し、肌のバリア機能をサポートする働きが期待されます。乾燥や外部刺激から肌を守る土台づくりに関わるためです。保湿系アイテムとの相性が良く、化粧水や美容液への配合に向いています。
メラニンへのアプローチが期待できる
ツボクサ由来成分について、メラニンの生成に関わるアプローチが研究されています。「塗ればシミが消える」といった断定的な効果ではなく、あくまで研究段階のアプローチである点を踏まえた訴求が必要です。
くすみやシミが気になる層向けのラインで、こうした研究知見を根拠のひとつとして紹介して薬機法上の表現に配慮し「研究されている」というレベルの伝え方に留めることが信頼につながります。
抗酸化作用が研究されている
紫外線や大気汚染などで生じる活性酸素に対する抗酸化作用が研究されています。抗酸化作用自体は複数の研究で報告されていますが、これも「エイジングケアに効果がある」と言い切るのではなく、あくまでアプローチのひとつとして紹介するのが適切です。
酸化ストレスによる肌老化が気になる層への訴求材料になります。エイジングケアラインへの応用を検討する際の切り口として活用することが可能です。
コラーゲン生成を助ける
ツボクサ由来成分は、コラーゲン生成を助ける働きが期待できます。線維芽細胞へのアプローチが示唆されている研究があり、ハリ不足を感じる方におすすめです。
肌のハリに悩む方に訴求できるでしょう。
CICA(シカ)がコスメ市場で支持される理由3選
「そもそも売れる根拠があるのか」「どんな客層に刺さるのか」「収益化できるのか」などOEM検討時によくある悩みに、売れる理由を3つ紹介します。
敏感肌、ゆらぎ肌ニーズの拡大、SNS・K-Beautyとの相性の良さ、EC・プチプラ市場への展開しやすさなど市場性を判断する材料としてご活用ください。
敏感肌・ゆらぎ肌ニーズの拡大
季節変化や乾燥、生活環境などによる肌のゆらぎを意識する消費者に向け、敏感肌・ゆらぎ肌をテーマにした商品が多く展開されています。鎮静、保湿を軸にしたCICAコスメは、この需要の受け皿として定着しつつあります。
ゆらぎ肌向けラインは、今後も安定した需要が見込めます。
SNS・K-Beautyとの相性が良い
CICAは韓国コスメの流行とともに広がり、SNSとの親和性が高い成分です。2021年頃の韓国コスメブームで注目が高まり、日本市場にK-Beautyというジャンルとして定着しました。SNS映えする商品設計と組み合わせることで拡散力を高められます。
EC・プチプラ市場へ展開しやすい
高価格帯からプチプラまで幅広い価格帯で展開しやすく「CICA」という名称自体に一定の認知があるため、成分名を軸に商品特徴を伝えやすい点もメリットです。
ECを中心に販売する場合は、CICAという認知度のあるキーワードを商品名や商品説明へ活用しやすい点も特徴です。
CICAを配合しやすい化粧品アイテム6選
CICAを配合しやすい化粧水、美容液、クリーム、シートマスク、クッションファンデ、クレンジングという代表的な6つのアイテムを紹介します。アイテム選定の参考にしてください。
化粧水
毎日のスキンケアへ取り入れやすく、「肌を整える」というCICAのイメージとも合わせやすい剤型です。水溶性の高いCICA成分は化粧水にも配合しやすく、導入液として肌を整える役割を持たせられます。
美容液
CICAに加えてセラミドやナイアシンアミドなどを組み合わせ、特定の肌悩みに特化した商品設計をしやすいアイテムです。複数の美容成分を高濃度配合できるアイテムで、CICAとレチノールの組み合わせが人気です。
クリーム
保湿ケアとの組み合わせを訴求しやすく、乾燥や肌荒れが気になる層へ向けた商品企画と相性があります。油溶性成分を含むCICA原料は乳化されたクリームに配合しやすい特性を持ちます。
シートマスク
手軽なスペシャルケアとして人気で、ベストコスメ受賞歴もあるアイテムです。
クッションファンデ
メイク中の乾燥対策や肌を整えることを意識した商品設計など、ベースメイクにスキンケア発想を取り入れたい場合に検討しやすいアイテムです。
クレンジング
肌への負担が出やすい工程だからこそ、CICAで洗浄と肌へのやさしさを意識した商品コンセプトを設計できます。
CICA配合化粧品を開発する4つのポイント
「配合するだけで差別化できるか」「どう開発を進めればいいか」「他社と似た商品になるのでは」CICA+αで差別化する視点、ターゲットと肌悩みの明確化、CICAのイメージを活かしたデザイン、SNS、ECを前提とした販売戦略という4つのポイントを紹介します。
これらを押さえ、埋もれない商品開発を目指しましょう。
CICA+αで他にはない魅力を出す
CICA単体では差別化が難しくなりつつあるため、他の機能性成分を組み合わせる「CICA+α」や、複数のCentella由来成分を組み合わせた「複合CICA」としての処方設計が有効です。
代表的な組み合わせとして、保湿・バリアケア軸のCICA+セラミド、鎮静、肌荒れケア軸のCICA+パンテノール、毛穴、透明感ケア軸のCICA+ナイアシンアミド、肌荒れ、毛穴ケア軸のCICA+ドクダミ、明るさやエイジングケア軸のCICA+ビタミンC系などが挙げられます。
処方可否や併用適性は原料の仕様や処方設計次第のため、具体案はOEM先に相談しながら詰めていくことをおすすめします。
ターゲットと肌悩みを明確化
CICA配合というだけでは競合商品との差が伝わりにくいため「誰の、どのような悩みに向けた商品なのか」を具体化することが重要です。
たとえば、20代のゆらぎ肌を意識した化粧水と、30〜40代の乾燥・ハリ不足を意識した美容液では、組み合わせる成分やテクスチャー、価格帯、パッケージデザインも変わります。
ターゲットを明確にしたうえで、CICAにどのような役割を持たせるのかを決めると、処方から販促まで一貫した商品設計につながります。
CICAのイメージを活かしたデザイン
CICAらしさを伝えるパッケージデザインは、単に「グリーンにする」だけでは差別化になりにくくなっています。
海外の調査会社の分析でも、韓国のCICA製品は医薬品の軟膏を思わせるダーマコスメ的なパッケージデザインを取り入れてきたことが指摘されており、こうしたデザインは、消費者に清潔感や肌をいたわるイメージを伝える要素のひとつになります。
グリーンを基調としつつ、清潔感、薬用・ダーマコスメを連想させる要素、低刺激、鎮静イメージを重ねてデザインすることがポイントです。「緑にする」だけで終わらせず、これらを組み合わせて世界観を設計することで、CICAらしさをより深く伝えられます。
SNS・ECを前提とした販売戦略
CICAコスメはSNS、EC販売との相性が良いため、企画段階から販路前提の設計が有効です。写真映えや口コミ設計まで、OEM先と一体で検討することをおすすめします。
まとめ
CICAはツボクサ由来成分の総称であり、単一の正式な成分名ではありません。由来成分について、肌を整える働きや抗酸化作用、コラーゲン産生との関連など、さまざまな研究が行われています。
敏感肌、ゆらぎ肌ニーズの拡大やSNSとの相性の良さから、幅広いアイテムでの商品化が進んでいます。
CICA配合化粧品を開発する際は、使用する原料だけでなく、ターゲット、組み合わせる美容成分、剤型、パッケージ、販売チャネルまで一貫して設計することが重要です。
「CICAを使って他社と差別化した商品を作りたい」「どの原料や成分を組み合わせればいいかわからない」という企業様は、企画段階からOEMメーカーへ相談してみてください。
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初めての化粧品開発、リスクは最小限にしたい!
経験のない企業が化粧品業界に参入する際には、化粧品OEMメーカーへの依頼がおすすめです。しかし多くのOEMメーカーは製造の最小ロット数が1,000個~などと設定されており、初めてブランドを立ち上げる方にとってはリスクが大きいと感じてしまうこともあるでしょう。